個人年金保険の保険料の相場はいくら?

個人年金保険の保険料の相場はいくら?

個人年金保険の保険料の“相場”と言った場合、世間の多くの人が大体どれくらいの保険料を支払っているのかという意味だと思われますが、残念ながら、数ある保険関係の資料の中に、そのようなデータは見当たりません。そもそも、個人年金保険に加入している人の職業や年収・生活水準などにより、支払保険料の傾向はそれぞれに異なると思われますので、世間一般の“相場”なるもの自体、存在するのかどうか疑問です。

ただ、個人年金保険の保険料の傾向を推測させる資料はあります。それは、1997年(平成9年)に発表された生命保険文化センターのレポート「公的保障と自助努力に関する意識調査」です。それによると、老後の生活保障のために実行していることはという問いに対し、最も多かった回答(複数回答)が「預貯金」で57.7%、次に多かったものが「生命保険や個人年金保険」で52.3%でした。当時はバブル経済期の“財テク”ブームの余韻が冷めやらぬ頃でしたが、計画的な預貯金と生命保険・個人年金保険による積立が、他の財テク手段を上回り圧倒的な多数派でした。そして、さらに同調査では、月々の積立額の平均が、20歳代で22,000円、30歳代で28,000円、40歳代で43,000円という結果になりました。


また、同センター「平成19年度 生活保障に関する調査」(2007年)によると、生命保険と個人年金保険の加入者の年間平均保険料は、男性の場合、1998年頃をピークに減少して2007年には286,000円(月々約23,800円)、女性の場合は、2001年頃をピークにやはり減少して2007年には196,000円(月々約16,300円)でした。

これらの調査結果からは個人年金保険の保険料の平均額を知ることは出来ませんが、生命保険との平均的な合計額を推測することは出来ます。ただし、近年、保険離れが進んでいることも見て取れますが、2009年以降、年金問題が大きくクローズアップされたため、現在では個人年金保険の加入者数と保険料額が増加している可能性もあります。

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